長いこと、私のお店に来ている女性がいます。
彼女が私のお店にいらしてから、もう１０年になるでしょうか。彼女はご結婚されていますが、旦那さんはよく海外出張に出ている方でした。
ももちゃん、らん君、まる君
彼女は小型犬を飼ってました。これは、彼女の家に訪問し、彼女の家の愛犬たちの鑑定をした時の話です。彼女の家にはももちゃん、らん君、まる君の愛犬がいました。とても可愛らしいです。
ももちゃんはらん君、まる君のお母さんなのですが、私が家に訪れたときには、ももちゃんは老犬で飼い主さんの介護が必要な状態でした。
ももちゃんに近づくと、すぐにももちゃんから私に話しかけて来てくれました。
「ママにこう伝えて！いつも看病してくれてありがとう。もう少し一緒にいたいから、もうちょっと頑張りたいって思ってるんだ。」
ももちゃん以外の様子をみると、息子犬2匹のうち、１匹の息子犬のらん君の様子がおかしい事にすぐ気付きました。
らん君も寝たきりになっており、飼い主さんに事情を聞くと、ももちゃんの介護をしている間に寝たきりになったというのです。
らん君は、食事時とトイレにはスクっと立ち上がり、食事をする際は元気にペロっと食べ尽くし、用を済ますとまた寝たきりになるようです。
早速らん君にヒーリングすると、らん君もまた私に訴えかけて来ました。「寂しかった。」と一言らん君。私が飼い主さんに「らん君は寂しくて相手して欲しくて寝たきりになっちゃたみたいよ」と伝えると、「確かにももちゃんの介護から、らん君をおろそかにしていた」と飼い主さんも反省してくれました。
すると、「右前足が変なんだ。」とらん君が言い出したので、前右足に手をかざすと確かに反応がありました。
「自分が病気になれば、看病してくれると思った。どうせボクは早く死ねばいいんでしょ」
と、らん君がひねくれ気味に伝えてくれました。よっぽど寂しかったのでしょうね。
その日は、応急処置でヒーリングをして終わりました。
らん君が欲しかったもの
それからまた数日が経ち、新たに彼女の家に鑑定に行くと、なんと、そこにはミニチュアダックスフントの赤ちゃんが家族に増えていたのです!
驚き彼女に訪ねると、「ももちゃんも、らん君も死んじゃったらどうしよう」という不安から家族を増やしたんだそうです。
飼い主さんが直接らん君にヒーリングしてあげることが必要と伝えました。
「大好きだよ、いつまでも一緒にいたいよ！」と常に言葉をかけ続け、ヒーリングの部位を飼い主さんに教えながらヒーリングをしていると、らん君の目に強さが増し、ヒーリング終了後、ゆっくりではありますが、歩くことが出来、お水を飲むまでになりました。
ももちゃんからのお別れのメッセージ
そして、ももちゃんをみると、ももちゃんにはもう時間が無いことを感じました。
ももちゃんに「ママ達に伝えたい事はある？」と訪ねると、
「いつも優しくしてくれてありがとう。まだ一緒にいたいから頑張りたい。パパにも会いたかった。私がいなくなったら、ももの子供のらんとまるをよろしく。」
１ヶ月後、ご主人の海外主張中に、ももちゃんは亡くなったそうです。彼女はご主人に報告の連絡をし、お二人で泣いたそうです。
また、彼女はももちゃんを火葬し、ももちゃんの骨つぼは部屋に飾ってあり、彼女が亡くなった際に、ももちゃんの骨を自分の骨つぼに入れると彼女は言っていました。
飼い主さん夫婦とももちゃんには強い絆を感じました。
犬はとても寂しがり屋で受け身です。生きている間に沢山愛情を注いであげて下さいね。