突然ですが……6月の第一木曜日は「アペリティフの日」とされているのをご存知でしたか?レストランでこれから食事をするぞ!という、ワクワクしている時間にいただく至福のお酒、“アペリティフ”。イタリア料理店では“アペリティーボ”ともいい、「食前酒」を意味します。アペリティフを飲むのは、ディナーのはじまりの儀式みたいなものですから、サラッと粋に楽しみたいものですよね。今回はレストランでの「最初の一杯」にフォーカスし、その魅力と楽しみ方をお伝えします。
アペリティフの役割は?
食事の前にアペリティフを飲むと、胃が適度に刺激されて動きがよくなり、食欲が増進します。つまりはアペリティフによって心もカラダも「よし、食べよう!」という準備が整うため、これからスタートする食事をより一層美味しく味わえるようになるんです。そして、もう一つの大切な役割が「相手とのコミュニケーションを円滑にしてくれる」ということ。例えば、初対面の相手や、会社の上司、気になっている彼、義理のご両親とのディナーなどは、ちょっと緊張する席ですよね。そんな時に軽く一杯アペリティフをいただくことで、お互いの緊張をほぐし、会話を弾ませてくれます。ビジネスや恋愛での勝負ディナーの時は特に、アペリティフからスタートして食事に臨むことをオススメします。
どんなものを飲めばいいの?
胃を刺激して、食欲を増進させる……という目的からすれば、もっともオススメしたいのは発泡性のお酒です。シャンパンをはじめとするスパークリングワインはもちろん、リキュールやジュースをシャンパンで割った、ミモザ(オレンジジュース+シャンパン)やキール・ロワイヤル(クレームドカシス+シャンパン)などのシャンパンカクテルも良いでしょう。ペルノやカンパリといったリキュールをソーダで割るのもオススメ。いずれにせよ、あまりアルコールの強いお酒よりは、清涼感のある爽やかなお酒が適しています。最初から酔ってしまって、その後の食事やワインの味が分からなくなってはもったいないですから……。アペリティフとしてシェリー酒を楽しむ上級者もいますが、慣れていなければシュワシュワ系で攻めたほうが、無難かもしれません。
アペリティフを楽しむシーン
アペリティフを粋に楽しみたいのだったら、ウェイティングバーのあるレストランを選んでみてはいかがでしょうか。待ち合わせにちょっと早く来て、バーで食前の一杯を楽しみながらご一緒するパートナーを待つのも素敵ですよね。そこでそれぞれ一杯ずつ楽しんでからダイニングに移動したほうが、きっと気分も盛り上がるハズです。ウェイティングバーが無くても、もちろん大丈夫。席についてアペリティフを楽しみながら、ワインリストやメニューをじっくり眺める時間もまた、ワクワクする時間です。あとは、待ち合わせがてら別なお店でアペリティフをいただいてから、目的のレストランに移動するのも粋。ホテルのバーなどが分かりやすくて確実かもしれませんね。
いかがでしたか?日が長い今の時期は明るいうちからアペリティフを楽しむことができる、貴重なシーズン。デートに限らず女子会の時だって、アペリティフをサラリと楽しめるようになれたら、まわりからはきっとステキな大人女子に思われるはず。今夜のディナーから、ぜひ実践してみてくださいね。