「みなさ~ん! プリンケツしてますか~」
美容と健康に良いものというと、皆さん関心が高いと思いますので色んなものが浮かんで来るのではないでしょうか。その中にはきっと、コラーゲンや不飽和脂肪酸、必須アミノ酸といった栄養面に関する物などは多いかと思います。私は仕事柄、人間でも動物でも魚でも骨を見つめてしまうんです。身体の中でも骨というのは、本当にスゴイパワーを持っているのです。今回は、骨からもらえるパワーについてのお話をしてみますね。
骨の周りには栄養が沢山
カルシウムを摂取するためには骨まで食べられる方が良いからと言って、小魚を食べます。また魚を食べる時は、魚のサイズにもよりますが切り身になる事もあれば、骨まで食べてしまえる物もありますよね。どれが良いという訳ではないけれど、骨はカルシウムだけで出来ている訳ではないですし、骨の周りには栄養が沢山あるので、これを見落としてしまうのはとてももったいないの。
良質なコラーゲンは魚で取れる
人にとってコラーゲンは、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成する蛋白質のひとつで、身体や皮膚に弾力を与えてくれる大事な成分ですね。サプリメントとなって一般に売られている物には、マリンコラーゲンと呼ばれるものがありますが、主原料は魚のウロコや骨・皮なの。魚のウロコはちょっと食べ難いので捨てますが、普段から積極的に皮と骨の周辺を食べる様にしていれば、マリンコラーゲンが摂取出来る訳です。特に頭の骨の周辺にはよく、ドロッとした部分がありますよね。あれです!しかも分子量は他の動物性コラーゲンより小さいため、人体への吸収率は7倍近く高いといわれるの。また人間の体温が36度前後なのに比べ、魚の体温は9度前後。そのコラーゲンが人間の体内に取り込まれると、素早くアミノ酸に分解され、有効に働くのです。その為、美容効果も素早く発揮され、真皮内に届けば肌にハリや潤いが甦りますし、継続して食べていると髪質が良くなってきます。もちろん骨の強化にもなりますし、関節の潤滑に役立つので痛みの緩和にもなります。またコラーゲンは、傷んだ内臓の細胞修復も行いますし、細胞間を密着させて保護するので感染予防する効果も期待できるんです。
心臓と循環器、脳と神経系の健康には不飽和脂肪酸
人体にとっては必要不可欠なもので、カルシウムの吸収にも重要な役割を果たしたり、心臓や循環器系、脳や神経系に栄養を与える役割も担っています。
不飽和脂肪酸の中でもオメガ3脂肪酸の一つ、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、鯖[さば]、鮪[まぐろ](脂身)、鰯[いわし]、秋刀魚[さんま]、鰤[ぶり]、鮭[さけ]、鯡[にしん]などの青魚に多く含まれていて、特に眼の裏のドロッとした所には最も多いと言われています。赤血球の膜を柔軟にして血行を良くしたり、神経細胞の細胞膜を柔らかくしたり、樹状突起を増やしたり、神経軸索の成長を促して脳や神経系統が健全に働く様に保つなどの効果が有るんです。
意外とお勧めなのは、サバやサンマ、イワシなどの缶詰で、骨まで柔らかくなっていますので全部摂取出来てなかなかいいですね。
筋肉や内臓を作るアミノ酸
アミノ酸とは蛋白質を構成する成分のことで、筋肉や内臓の構成成分です。それ以外にも体の中の酵素やホルモン、神経伝達物質などを生成しています。蛋白質は、約20種類のアミノ酸から構成されていて、必要なアミノ酸の11種類は、体内で生成できますが、残りの9種類は、食べ物から摂取しなければいけないの。この食べ物でしか摂取できないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
20種類の内どれかが不足すると、蛋白質を作れなくなってしまうため、私たちの体にとって、20種類のアミノ酸は、必ず必要なものなのです。旬の魚には、このアミノ酸が多く含まれますので積極的に摂取しましょう!
骨まで愛して♥
鶏ガラ、豚足、豚の背骨、牛の背骨やテールなどを使った料理は、まさにコラーゲンの宝庫。また、骨髄は血液を作る為の工場です。豚や牛の骨髄には濃厚なエキスが入っていますので、スタミナアップにも病後の滋養強壮にもなるんです。骨は食べなくとも、吸い付いてしゃぶって、いっぱい愛しちゃって下さい♥栄養満天です!
いかがでしたか?骨ってスゴイでしょ。骨は全ての命の源です。有り難く頂きましょうね。