できることなら毎日を楽しく豊かに! 前向きに生きていきたいと思いますよね。SNSで目標を掲げたり、ただの飲み会をものすごく楽しかったかのように脚色して表現したり。自分の気持ちを高めるため、無理にポジティブに表現することで、次第に現実と理想との間に大きな溝ができてしまいます。
そこでここでは、状況を余計に悪化させてしまう3大ポジティブ病についてご紹介します。
無理なポジティブは結果的に自己嫌悪に陥る
落ち込んだ気持ちを復活させようと、無理に前向きに明るく考えようとするのはとっても危険です。一見したところ前に進んでいるかのように見えますが、それは間違い。なぜなら、自分の本当の気持ち、つまりや苦しみやつらさ、悲しさを置き去りにして、無理矢理別のところに目を向けているからです。
よって、無視された感情はずっと治癒されないまま痛みます。「どうして前向きになれないんだろう……」「前向きにならなきゃ」と余計に落ち込むばかり。これでは余計に状況を不幸にさせてしまいます。
頑張らなきゃ病
「もっと仕事を頑張らなきゃ」「もっと勉強しなきゃ」などと必要以上に自分に発破をかけることで「今の自分は全然頑張れていない!」と否定する病がこちらです。なかなか頑張れない自分を全力で否定し、もっともっとと背中をぐいぐい押しても、気持ちは乗らないまま。「もっと頑張る!」と宣言することによって自分で自分の首をしめてしまっているかもしれません。
楽しまなきゃ病
「みんな楽しそうだしもっと楽しまなきゃ!」「残業しんどいなんて甘いよね。もっと楽しんで仕事しなきゃ!」などと、楽しめないことに罪悪感を持って、無理に楽しもうとする病もポジティブ病のひとつ。楽しむことを義務にしてしまっている時点で、それはもう楽しさとは別ものです。楽しく思えないときは「楽しくないなぁ」と素直な気持ちで認めてもいいのです。
このままじゃダメだ病
「今のままじゃダメだ」「なんとかしなきゃ」と、現状を見つめる姿勢はとっても大切ですが、つねに自分にプレッシャーをかけ続けると現実に押しつぶされてしまいます。今ある場所がダメなものという決めつけは、自分を苦しめるだけ。ときには「このままの状態もいいかもしれないな」なんて肯定することも大切です。
悩みや迷いは自分の人生とマジメに向き合っている証拠!
そのときに感じた気持ちを否定せず、そのままの状態で飲み込んでいくのがベスト。「嫌なときはイヤ!」「腹が立つときはムカつく!」顔に出したり他人を傷つけたりしなければ、それでいいのです。自分のなかで感じたり考えたりするのは自由。ありのままの感情を受け入れた先に、本当の意味での前向きな気持ちが待っています。