わたしは10年間女子校育ち→キャバ嬢→昼間のキャリアウーマン→キャバクラ経営っていう経歴なんだけど、女子校出身者もキャバ嬢もキャリアウーマンも女性経営者も恋愛ダメ女が多い気がするよ。もちろん、わたしも典型的に恋愛ダメ女だ。そんなわたしでも、結婚してくれる奇特な男がいたんだから、いくらダメでも、たったひとつの恋愛を成就させれば特に問題はないんだということを理解しつつ、わたしも含め彼女たちのどこが恋愛ダメ女なのか?説明していきたいと思う。
なまじ稼ぐから。
昔おばあちゃんに言われたことがあるんだけど、『専業主婦はいざというとき収入がないから旦那にしがみつくけど、共働きだとしがみつく理由がないから簡単に離婚する。だから女はなまじ稼がない方がいい。』これを聞いたときは、わたしはまだ若かったから、『そういう後ろ向きな理由で男といたくない。』なんて夢みたいなことを思ってたけど、これはある意味真理だと思う。ぶっちゃけ、大喧嘩したとき、明日からわたし生きていけない!って頭をよぎったら怖くなって無理やりにでも仲直りするんじゃないかな。ここだけみるとそれは打算的にみえるけど、何十年と関係を続けていくためには、それが例えば後ろ向きな理由だったとしても、別れることを想像できないっていうのは大事なことなのかもしれない。
男勝りだから。
社会で一人前に働くと、言い訳しないとか、自分の言動に責任もつ、とか、もちろん男性を理論で打ち負かす機会もありながら、まぁ男勝りとなる。それが癖となって、超肉食系恋愛、狙った獲物は逃がさないぞ!って恋愛がしたくなる。でも、まだまだ肉食男子も多い今の時代、追いかけられるとたいていの男は逃げるもんなんだね。逃げるもんだから、あらゆる手段を使って気を引こうとして、お金を使い、お願いお願い!って。それはもう若い子を無理やり口説いてるおっさんのノリに近い。いざ、付き合ってからも、いちいち威張りたがる。自分の実績をひけらかすんだけど、それを毎回褒めてくれる男なんてなかなかいない。男だって威張りたいのだから。
つきあった男を美化してしまうから
社会で働いてると『男』という存在をたくさんみるようになり、心のなかで比較するようになる。あー、こいつ意外と器がちっちゃいな、とか、気がちっちゃいな、とかさんざん品評したあげく、自分が付き合ってる男だけは、かっこいい存在であってほしいと切望してしまう。そのため、自分の男を必要以上に理想化美化し、ちょっとでも、男らしくない部分や女々しい部分を見つけると一気に幻滅したりダメ出ししてしまう。
ターゲットの選定がぶれるから
働く女というのは、主夫みたいな男を見つけてほぼ自分が働き続けるか、自分よりすごいと尊敬できる男をみつけて自分の糧にしていくか、いずれの選択肢しかない。主夫みたいな男を捕まえて、稼げ稼げ!と尻を叩くのはお互いにとって不幸だし、自分の糧にもならないのに男に威張られてはかなわない。金銭のことは諦めて家のことをやってくれる男にするか、仕事できる男を捕まえて仕事の仕方、考え方、生き方を吸収する代わりに自分が威張るのを諦めるか、どちらかしかないのだ。どっちも1人の男に要求すると必ず不和が起きる。わたしの経験則でいうと、必ず、稼がない男はやさしくて我が少ないし、稼ぐ男は傲慢で我が強い。
弱さがみせられないから
世の中の男を捕まえて聞いてみるとたぶん半分以上の男が結婚してるか彼女持ちなんだろうから、自分にやさしくしてくれても特に意味はないんだけど、彼氏とケンカしたりすると、『世の男はこんなにやさしくしてくれるのに!』なんて反発心からケンカに拍車がかかる。ケンカするたびに他の男と比較してるとだんだん男もうんざりしてくる。だけど、常に強気で弱さがみせられない。自分にはまだまだ世のニーズがあるような気がして、男に泣いてすがることもなく、あっさりと別れて新しい男を探す旅にでるのだ。でも、いざ付きあってみると隣の芝生が青かっただけでまた目移りする。そのうち、誰が好きなのかわからなくなってくる。恋愛は一人とじっくり向き合うものみたいだ。一人の相手に強さだけでなく、弱さも見せながら、あの手この手で障害を乗り越えて行かなくちゃいけない。